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  • 2017.6.26

岡本まーこ「制服コレクション」01 イタリアンの魅力を引き立てる爽やかなブルー

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「制服ソムリエ」とは、飲食店の素敵な制服を眺め、調査し、分析する孤高の戦士。制服を愛し、制服から溢れ出るその店のフィロソフィーを愛する者だけに与えられる称号である。

飲食店において料理と並んで重要な接客サービス。これを担うスタッフが身につける制服は、店のコンセプトを体現し、料理のおいしさを引き立てる大切な要素のひとつ。制服を制する者は飲食業を制すと言っても過言ではありません。

制服ソムリエの第一人者である岡本まーこが、飲食店の制服の魅力を余すところなくご紹介します。

制服ソムリエ、現る!

はじめまして。

三度の飯より四度の飯、それよりもっと制服が大好きな、制服ソムリエの岡本まーこです!  第一回目となる今回はトレタ本社のある五反田駅前を制服パトロールしてみましょう。

おやおやっ!? 

なにやらこの店に素敵な制服があるような……私の制服レーダーが反応中!

やって来たのは、「イタリアン食堂五反田店」。ビル街の大通りから一本入った路地に佇む、かわいらしい隠れ家的イタリアン。むむっ、これは期待できそう。

親しみやすく品のあるチェックシャツに見とれて

「いらっしゃいませ。お二階へどうぞ!」

ショートカットが似合う女性スタッフのエスコートで二階席へ。

……なんて爽やかな!!

私の心に初夏のシチリアの風が吹き抜けました。

ブルーのシャツ、ネイビーの蝶ネクタイ、同色のサロンエプロンには清潔感が溢れ、黒いクロップドパンツにショートブーツの取り合わせに遊び心が見て取れます。

なんと言ってもポイントが高いのがグラフチェックのシャツ。カジュアルなギンガムチェックよりも少しきちんとした印象を演出するのが狙いかしら。襟元の蝶ネクタイでチャーミングさをプラスしつつ、誠実さも漂わせている。これは、なかなかのテクニック!

シワひとつないシャツが眩しすぎるも、聞けば「これ、アイロンいらずなんです。洗濯して干すだけでパリッと乾くんですよ」とその秘密を笑顔で明かしてくれました。忙しい飲食店の制服にふさわしい機能を装備。ポイント高し!

制服が料理のおいしさを引き立てる!

さてさて、私が注文したのは人気メニューの「ワタリガニの蟹味噌クリームパスタ」。太めのもちもち麺に蟹をたっぷり使った濃厚ソースはお酒とも相性バツグンなのだとか。う〜ん、楽しみです。

いよいよ、テーブルに運ばれて来ると……

なんとっ! なんとっ! 

シャツの爽やかなブルーが赤いソースのパスタを引き立てて、なんとも美味しそうではありませんか!!

トマトや肉、赤ワインなど赤いメニューが多いイタリアンだからこそ、ブルー系のシャツをチョイスされたのだと確信しました。そう、制服は料理に優ってはいけない、あくまで裏方なのです。

着こなし方で変わる印象

ブルーは忠誠心や信頼感を感じさせる色。だからこそ、ジャストサイズのシャツに蝶ネクタイとなると、やや堅苦しい雰囲気になってしまうことも。

打破するのが、こなれ感のある腕まくり。腕まくりひとつで軽快さとキビキビ感が演出されて、動きに華を添えています。

そう来ると、赤ワインをじっくり味わうよりは、ガブガブと飲み干したくなるってもんじゃありません? ドリンクの売上アップにこの制服が貢献しているかもしれませんね。

特筆すべきは、サロンのポケットに沿って刺繍された店名ロゴ。小さな刺繍なのに強い存在感を放ち、この店の制服へのこだわりを見事に表現しています。働くスタッフにとっても、サロンを身につけるたびに、店への愛着が深まり、身が引き締まることでしょう。

最後に、お待ちかねの全身ショットをお見せしましょう。どうですか? カジュアル過ぎずかしこまり過ぎず、この計算され尽くされたバランス!

「イタリアン食堂」の名の通り、イタリアンレストランの品格と食堂のカジュアルさのいいとこ取りの制服。店のコンセプトともピッタリ合致していて、お見事です。

今回も素敵な制服に出会えました。制服よ、今夜もありがとう!

次回はあなたの店を訪れるかもしれません。


イタリアン食堂 五反田店
予約は「かんたんウェブ予約」から

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    岡本まーこ

制服ソムリエ 埼玉育ち。都心と八丈島を行ったり来たりして生活しているフリーライター。制服を着るのは嫌いだが、見るのは大好き。同じ物を着ることで生まれる一体感と、同じ物を着ていても現れてしまう個性の両方に魅力を感じる。