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  • 2016.9.7

話題のモバイルPOSシステム、どれが自分のに合ってるの!?  〜ユビレジ〜(前編)

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iPadに専用アプリをインストールして使うモバイルPOSレジが、いま飲食店を中心に普及が進んでいます。とはいえ、サービスを提供するメーカーも多く、どこのシステムを導入するべきか悩むところです。

共通しているのは、データはクラウドでバックアップ、リアルタイムで売れ行きや経営判断ができるための機能を備えていること、オーダー用の端末はiPhoneやiPod Touchで、やはりアプリをインストールして使えること。そして、なによりシステムの導入費とランニングコストが旧来のハードPOSレジより圧倒的に安価ということです。

しかし、それ以上のこととなると、サイトを見て悩むこととなります。果たして、自分の店にとってベストなのは、どのiPad POSレジなのか?

そこで、メーカー担当者に質問をぶつけ、特長を浮き彫りにしていきます。今回は「ユビレジ」です。

多店舗の飲食店に強いユビレジ


▲ユビレジの会計画面。テーブルごとに会計がサッとでき、登録した顧客の過去に頼んだメニューなども参照できます。

ユビレジは株式会社ユビレジが開発・提供している“iPadを活用したSaaS型POSシステム”で、iPadが発売された2010年の8月にいち早く公開されています。翌2011年には東日本大震災で被災した企業へ「ユビレジ」を1年間無償提供、さらに同年9月に「ユビレジ2」をリリース。

2012年になるとiPadの無料レンタルを開始、同年7月には無料プランを導入しています。つまり、POSレジ機能だけなら月額利用料のかからない無料での使用を続けることも可能。ただし、できることには制限があるので、無料使用は小規模の単一飲食店向けと言えるかもしれません。

ユビレジは月額無料から利用できますが、月額5,000円(一店舗ごと)のプレミアムプランから有料で各種サービスを使えるようになります。さらに「FlickOrder(フリックオーダー)」をインストールしたiPhoneまたはiPod Touch は6台まで月額3,500円と、導入費用を考えてもかなりのローコストです。ほかにもの規模に応じてプランを用意、それに収まらない規模や独自性がほしい顧客にはカスタムメイドのプランも揃えています。(※金額はいずれも税別)

導入にあたっては、インターネット回線の開通、店舗のLAN敷設や機器の設置までユビレジでサポート。キャッシュドロワーやキッチンプリンター、レシートプリンター、ネットワーク機器などもiPadやiPhoneとの相性を検証済の製品を用意しています。

さらに、面倒な最初のメニュー登録もサポートしており、顧客側の状況に応じてサポート範囲を選べるようにメニューが用意されています。デモ用で一週間ほど貸出しを希望され、そのまま導入に至るお客様も増えているとか。


▲ユビレジで用意している周辺機器。スリムな大型キャッシュドロワーとカードリーダー。カード決済にも対応します。コンパクトな一体式も用意。

▲キッチンプリンターでオーダーを受けたらその場からデータを送信、出力できます。

▲動作確認をしたネットワーク機器。インターネット接続のトラブルはないにこしたことはありません。

日本語だけでなく英語にも対応、オーストラリアやシンガポールなど2016年の現在では世界20,000店舗以上で利用されるまでになったというユビレジですが、ここまで普及するのにブレイクポイントはあったのでしょうか。株式会社ユビレジの事業統括ディレクター・菱田健太さんにお話を伺います。

「アカウント数はおかげさまで毎年、右肩上がりで伸びております。これまで契約が大幅に増えた機会は2回ほどありまして、1回目は消費税8%へ増税したタイミング、2回目はまさに今で、軽減税率対策補助金が先取りで実施となった今年です。iPadは1/2、周辺機器は2/3ほど補助金が出ますので、大きいですね。周辺機器も含めた当社のパッケージですと約30万円前後かかるのですが、補助金が戻ってくるので、iPadも含めて約10万円で一式揃えられます」。

既存のPOSレジだと、税率の変更は大問題。1台ずつ有償で変更税率に対応したソフトをバージョンアップしてもらうなど、コストも大きくかかります。将来実施されるであろうさらなる増税ではものによって税率が異なる軽減税率が適用されるのですから、より大変なこととなるでしょう。

それが今はiPad POSレジにも補助金が認められ、少ない元手でがスタートできるというわけで顧客数が伸びているのも納得できます。ちなみにこれが旧来のPOSレジだと、一店舗で200~300万円ほどかかってしまうのだとか。補助金が出たとしても大きな出費で、特に新店のオープンでは負担も大きいし、ランニングコストも月10万単位となると軌道に乗るまで出て行く固定費としてもしんどい金額です。こうした意見は、固定費の多くなる多店舗チェーンほど多く聞かれるといいます。

(※一部内容を変更しています。2017年6月8日)

話題のモバイルPOSシステム、どれが自分のに合ってるの!? 〜ユビレジ〜(後編)では、さらにユビレジの特長に迫ります。

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  • この記事を書いた人

    梅田勝司

1964年生まれ。1997年に10年以上に渡った業界新聞、男性誌の編集を経て独立。以後、 フリーのライター・編集者として活躍。のち、株式会社アールイーを設立。コンテンツ全般、IT系、社会情勢など、興味の赴く対象に節操なく本の作成、ライティングを行う。