• 編集部セレクト
  • 2016.2.12

商売の基本は「三方よし」。売り手・買い手・世間の三方に利益を提供し、愛される店づくりを!

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近江商人の心得として知られる「三方よし」。商売の基本として注目され、現代のビジネスモデルに当てはめて考えられることもあります。どのような教えで、飲食店経営にはどう活かすことができるのでしょうか。

「三方よし」ってどういう意味?

デジタル大辞泉によると「三方良し」とは、“「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。近江商人の心得をいったもの。”とあります。誰もが満足する商いをすべしという教えです。

近江商人とは、近江(現在の滋賀県)出身の商人のことで、全国津々浦々に赴き、時には海外にも出向いて行商をしていました。その起源は鎌倉時代にまでさかのぼり、近江が幕府の直轄地となった江戸時代中期以降にもっとも栄えました。現在も丸紅、伊藤忠など、近江商人に起源を持つ企業は数多く存在します。

近江商人は、行商先の人々の信頼を得ることが大切でした。そのための心得として説かれたのが、この「三方よし」。近江商人はこの教えを守ったため、訪れた先で排斥されることはなかったといいます。

現代の飲食店経営でも、「三方よし」の教えは参考になります。どのように活かすことができるか、具体的に見ていきましょう。

「売り手よし」―お店の利益が上がる、だけではない

「売り手」というのは、飲食店のことです。売り手にとってよいこととは、利益を生み出すことです。しかし利益だけを求めているわけではないでしょう。従業員にとってやりがいのある仕事か、なども考えるべきポイントです。

飲食店オーナーの場合、まずは自店のコンセプトに自身が満足できているかを再確認してみてはいかがでしょうか。どういう味をどういった空間で提供する店なのか? コンセプトがはっきりしていて、そのような経営ができていることに心から満足を感じていれば、売り手よしの第一関門は
突破しているといえます。さらに、自分や従業員の仕事内容も見直し、「売り手」にとってよい環境を整えましょう。

「買い手よし」―お客さまの「満足」は変化する

「買い手」はお客さまのことです。商品やサービスの品質や価格に満足することが、お客さまにとっての満足です。

ただし、現代の「買い手よし」は昔のようには行きません。お客さまの満足は変化のスピードが速いということをいつも心に留めておきましょう。インターネットやスマートフォンの普及により、情報伝達のスピードは格段にアップしています。極端なことをいえば、今日流行っていたものが明日は流行遅れになる可能性もある時代となりました。料理や内装、サービスについてもお客さまの嗜好に変化が生じている可能性は常に考えておきましょう。時代を敏感にとらえて必要に応じて店を少し変えていくことも、現代の「買い手よし」につながるのです。

「世間よし」―現代のCSRの先駆けともいわれる

「世間よし」は現代のCSR(企業の社会的責任)の先駆けともいわれ、近江商人をルーツに持つ大手企業のなかには、この教えを100年以上守り続けたために発展できたと考えている企業もあるようです。社会の一員であるという自覚を持ち、世間の期待に応える企業は、多くの人から長く支持されていきます。

飲食店経営における「世間よし」もCSRを意識したものにしたいですね。外食産業は食品を扱うことから、大きな社会的責任を負っています。言うまでもなく、食材の安全性確保もそのひとつ。お客さまに安心して料理を味わってもらえるよう、常に細心の注意を払っておきたいものです。

「三方よし」で繁盛店に!

江戸時代から伝わる近江商人の教え、いかがでしたか? みんなが得をし、誰も損をしないということを商売の基本としているのです。一つひとつを確実に実践していけば、人々から大きな信頼を得られ、お店の評判も高まっていくでしょう。ぜひこの「三方よし」を活かして、繁盛店への道を見つけてくださいね。

(※一部内容を変更しています。2017年6月8日)

参考:
三方良し|コトバンク
三方よし!近江商人に学ぶ、日本の長寿企業の「7つの習慣」|Infinity Strategy
「三方よし」のビジネスモデル 未来に永続する事業の必須条件|事業構想
三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)|東京綜合知的財産事務所

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    明日のレストラン編集部

飲食店で働くすべてのみなさまのため、今日より明日さらに繁盛させるためのノウハウなど、すぐに役立つ情報をさまざまな角度からお届けします。