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編集部セレクト
2016年3月31日

休んでいるだけではもったいない? アイドルタイムを活用して売上拡大に繋げるポイントとは

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アイドルタイム(ランチタイム後の、14~17時ごろのお客さまの少ない時間帯)は「準備中」として閉店する店も多いと思います。お客さまが来店しないのにお店を開けておくよりは、休憩や仕込みに時間を使った方がいいという考え方も間違いではありません。ところが、アイドルタイムをチャンスと捉えて、積極的に営業している店も少なくありません。ポイント別に活用法をご紹介します。

エリアの特性に合わせた「特別サービス」を演出

「お店を開けてもこの時間帯はお客さまの入りがイマイチで……」。アイドルタイムを「準備中」にしているお店の多くはこのように考えていることでしょう。なるほど、でも、その時間帯だからこそ思いもよらない客層に出会えることもあるようです。

たとえば小さいお子さま連れが多いエリアのお店の場合、アイドルタイム中はお店を“ママ友会”の場所として利用できることをPRして集客に成功しているというケースがあります。

たしかに子供がまだ幼い主婦層は、どうしても外での食事は「まわりに迷惑がかかるから」と気を遣って敬遠しがちですよね。とはいうものの、こうした主婦層は“ママ友”同士で子どもを連れてワイワイできる場所を欲しています。最近では、カラオケ店などがこの需要をうまく取り込んで、防音設備が整った個室でランチを提供して人気を呼んでいるそうです。

お店の前を通る層を再確認してみると意外な発見が

エリアの特性を捉えることはもちろんですが、アイドルタイムを有効に活用して「時間帯ごとの人の流れを把握する」ことで、売上拡大のヒントを捉えることができたというお店もあります。

時間帯ごとの人通りを再確認してみると、いろんな発見がありそうです。たとえば、その時間帯に主婦層などが多く見られるようなら、お惣菜を店頭販売すると効果的かもしれません。「ご飯だけ」とか「カレーのルーだけ」といったニーズもあるかもしれないですよね。あるいは若いサラリーマンがたくさん通りかかるようなら、一人暮らしのニーズを狙って、サラダや煮物などを充実させると喜ばれたりするかもしれません。

こうした一品料理の提供は、お店の負担を増やさずに売上拡大を狙うアイドルタイムの活用と相性が良いようで、この時間帯だけテイクアウトを手がけようというお店も少なくないようです。

トラフィックジェネレーターの変化には敏感に

アイドルタイムの活用方法を考える上で、さらに大切な要素になりそうなのが、トラフィックジェネレーターの変化を捉えること。「トラフィックジェネレーター」とは、人びとが集まってくる施設のことです。駅や学校、会社、役場、病院などなど、お店の周囲には、トラフィックジェネレーターがたくさんありますよね。

たとえば、最寄り駅が快速も停まるようになったとか、新しく会社ができたとかの変化には敏感になっておくほうがいいようです。そういう理由で人の流れは大きく変わる可能性があるからです。

公共施設の立地がいきなり変わることは稀ですが、気をつけたいのが専門学校や塾などです。気づいたら開講時間が変わっていて、今までとは違う時間帯に学生がたくさんお店の前を歩いているということもありますよね。トラフィックジェネレーターの変化に注目しながら、そうした客層を積極的に取り込む方法を考えてみてもいいかもしれません。

もちろん、若い人の動きだけではありません。高齢者の動きもチェックしておくと良さそうです。何しろ高齢者は、16時から18時くらいの早い時間帯に夕食を済ませてしまうことが多いと言われます。だったら思い切ってアイドルタイムを少し削り、16時ごろからお店を開けてみるという方法もありますよね。

お店を何年も同じ場所で同じように営業していると、周囲の少しの変化に気づきにくくなります。「アイドルタイムは休むもの」「店を開いても絶対にお客さまは集まらない」というのが、自分のなかで常識になりすぎていないかどうか、改めて確認してみることで、もしかすると売上拡大つながる施策のヒントが見つかるかもしれませんね。

(※一部内容を変更しています。2017年6月8日)

参考:
飲食店のアイドルタイム克服策|J-Net21
惣菜の時間帯別品揃え売場づくり|有限会社あさひ流通企画
アイドルタイム|BistroMate 飲食業界IT用語集

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明日のレストラン編集部
この記事を書いた人

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