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  • 2016.1.7

飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【3】

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トレタの足立です。

前回の飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【2】では、2000年〜のグルメサイト戦国時代についてお伝えしました。今回は、2005年〜の次世代グルメサイトの登場についてご紹介します。

次世代グルメサイトの登場(2005年~)

戦国時代を経て、「加盟店管理画面」「販促正会員制度」によって圧倒的な存在になった「ぐるなび」と、2005年から本格的にウェブシフトして力をつけた「Hotpper.jp」との二強時代になっていくなか、このふたつのサイトのタイプとは逆張りすることで人気を得る次世代グルメサイトが現れました。

そのひとつが、現在最も多くのユーザーを抱えるグルメサイト 「食べログ」です。「askU」「東京グルメ」など先行したクチコミサイトが成し得なかった収益化にはじめて成功したグルメサイトが「食べログ」でした。

大きなポイントは、親サイトである価格.comで培ったノウハウを活用してガイドラインに沿った巧みなクチコミ統制を行い、誹謗中傷やヤラセを抑えつつ、ユーザーの自由度を担保したことです。主流であったガイド型と差別化しながらも、かつ健全性も保たれているクチコミサイトとして、ユーザーから絶大な支持を得ていくのです。

また、クチコミ型はユーザーが勝手にどんどん掲載してしまう方式なので、ガイド型のように店舗からは掲載料がとれません。そのあたりも「食べログ」は絶妙な課金方法 (※1)でクリアします。結果、圧倒的なトラフィックを元に、ユーザーと飲食店の双方から有料会員を獲得することなどによって、収益を伸ばしていくのです。

※ 掲載自体にはお金はかからないが、「掲載情報のリッチ化」「サイト内の露出度アップ」「お店が選んだクチコミの上位表示」など無料掲載店と差別化できる機能によって課金した。当初は月額5,000円だったが、幾度かの機能追加・プラン変更などを経て、現在は月額1〜10万円の幅広いプランがある(2015年11月現在)

その一方、全国50万店ともいわれる飲食店(パブ、スナックなどは除く)を全網羅するのではなく、あえてターゲットを絞った飲食店のみを限定的に掲載し、掲載料ではなく”予約による送客手数料”をもらうスタイル(予約特化型)のグルメサイトが現れました。

それが若い女性をターゲットとする 「オズモール レストラン予約」と、ビジネスマンをターゲットにし、ホテルサイトから派生した「一休レストラン」です。海外からの黒船として、その分野のパイオニアともいうべき「OpenTable」が上陸したのもこの時代です。またこの頃には、各社が「ぐるなポイント」「ポイコ」をはじめとするポイントサービスなど周辺サービスをはじめました。

そうした中で、掲載料金の高騰や、情報管理の労力がかかるなどの理由から、飲食店側もさまざまなメディアに掲載するのではなく、より集客効果のあるグルメサイトに掲載を集中する流れができていくことになります。

▼この頃登場した主なグルメサイト
・食べログ(2005年~)
・OpenTable(2005年~)
・オズモール レストラン予約(2005年~)
・Hotpepper.jp(2005年~2009年)※FooMooに変更
・一休レストラン(2006年~)
・グルメGyao(2006年~2012年)※現ヒトサラ
・サンゼロミニッツ(2008年~)
・FooMoo(2009年~2010年)※Hotpepperグルメに変更

次回の飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【4】では、新旧世代交代(2010~)についてご紹介します。

参考:食べログの中の人に会ってきました
価格.com研究ビジネスモデル編|食べログ・ぐるなび比較|

この記事は2015年11月2日公開のトレタブログ「飲食店が知っておきたい『グルメサイトの歴史』」の内容を一部改変し転載しています。

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  • この記事を書いた人

    足立賢信

株式会社トレタ セールスグループマネージャー 1999年大学時代に某グルメサイト立ち上げに関わり、以来、15年在籍期間に飲食店営業またはサイト開発の責任者を務める。2014年より現職。