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  • 2016.1.7

飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【2】

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トレタの足立です。

前回の<飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【1】では、1996年〜のグルメサイト黎明期についてお伝えしました。今回はグルメサイト戦国時代(2000年~)についてご紹介します。

グルメサイト戦国時代(2000年~)

「ぐるなび」の成功を受けて、「ぐるなび」をモデルにエリアやジャンル、目的などで検索できるサイトを構築し、掲載料金を飲食店からもらうスタイルのグルメサイト(以下、便宜上「ガイド型」と呼びます)が続々と登場しました。この時代に参入したのは当時人気の情報誌「東京ウォーカー」が展開していた「グルメWalker」、また有線放送による飲食店販路を活かして参入した USENの「ぐるめピタ」、人気フリーペーパーから派生したリクルートの「hotpepper pockets」(※1)などでした。飲食店も複数のグルメサイトにどんどん情報を掲載をすることが普通の時代でした。

※1 フリーペーパーのホットペッパーは、前進の「サンロクマル」をリニューアルし、2001年に創刊された。デジタル版は「hotpepeppe pockets」の後、「Hotpepper.jp」 「FooMoo」と何度かブランドチェンジしている。

この時代の特徴は大きく3つあります。

①メディアミックス
情報誌やケータイサイト(iモードetc)など複数のメディアで掲載する

②ポータルサイトへの配信数勝負
Yahoo!、nifty、Excite、Lycos、BIGLOBEといったポータルサイト運営のグルメサイトへより多く情報配信することで露出を競い合った

③管理画面の普及
情報更新をグルメサイト会社が行うのではなく、飲食店側が管理画面を通じて情報更新するスタイル

複数のグルメサイトに掲載を行うようになったことで飲食店が悩んだのは、メニューなどの情報更新。印刷物とは異なり、ネット上の情報は最新のものでないとユーザーのクレーム対象になりかねません。そこで「ぐるなび」はいち早く、「加盟店管理画面(2001年〜)」(※2)を開発し、飲食店に掲載情報管理の仕組みを開放します。

※2 ぐるなび管理画面は月額プラス1,500円で利用できた。飲食店に情報管理を開放することで、飾り文字や背景画像など、運営元の想像を超えるページの作り込みをして成果をあげる飲食店が続々と現れた。

これにより「ぐるなび」は”つねに最新情報が載っている”、”情報量が多い”といった優位性を獲得します。さらに「ぐるなび」は、通常の掲載より露出を高めるオプションを加えた特集掲載を年間パックで提供する販促パックの販売強化を図り、「販促正会員制度(2003年〜)」(※3)を開始することで圧倒的な地位を確立していきます。

※3 特集掲載料を含んだ月額5万円以上を正会員とし、5万円未満の飲食店をビギナー会員とする制度。ビギナーはPV制限などがある。正会員制への移行が「ぐるなび」の収益を一気に向上させ、黒字化、上場に貢献した。現在も「ぐるなび」の収益のメインのひとつ。

▼この頃登場した主なグルメサイト
・グルメWalker(2000年~2013年)※終了
・ぐるめピタ(2000年~2006年)※現「ヒトサラ」
・幹事さんいらっしゃい(2000年~2006年)※グルメコンシエルジュに変更後、終了
・東京グルメ(2000年~2012年) ※livedoorグルメ、ロケタッチグルメに変更後、終了hotpepper pockets(2003年~)※現「ホットペッパーグルメ」(2010年~)
・楽天ダイニング(2003年~)
・各ポータルサイトのグルメサイト

次回の飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【3】では、次世代グルメサイトの登場(2005年~)についてご紹介します。

参考:Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方

※この記事は2015年11月2日公開のトレタブログ「飲食店が知っておきたい『グルメサイトの歴史』」の内容を一部改変し転載しています。

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  • この記事を書いた人

    足立賢信

株式会社トレタ セールスグループマネージャー 1999年大学時代に某グルメサイト立ち上げに関わり、以来、15年在籍期間に飲食店営業またはサイト開発の責任者を務める。2014年より現職。