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編集部セレクト
2016年1月7日

飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【5】

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トレタの足立です。

前回の飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【4】では、2010年〜の新旧世代交代(2010年~)についてお伝えしました。今回はこれからのグルメサイトがどうなるかを予測します。

これからのグルメサイトはどうなる?予想

このような歴史の流れをたどっていくと、今後の流れが何となく見えてきます。最近では、飲食店を選ぶときにInstagram(インスタグラム)を活用する人が増えているなど、すでに新たな動きが出てきています。

しかし、長く飲食店に携わる弊社顧問の子安大輔氏の言葉を借りれば「大切なのは流行のようなさざ波ではなく、もっと大きな視点で潮の流れをみること」です。そこで最後に、そのあたりを踏まえつつ、グルメサイトの今後を予想してみたいと思います。

 *即予約型ネット予約競争の激化
 *オウンドメディア、SNS活用の重要性のさらなる高まり
 *管理労力軽減による複数メディア掲載戦略の復活
 *ユーザーと店舗のマッチングの向上
 *サービス連携増加やデバイスの進化によるサービスのシームレス化

なかでも注目は「即予約型ネット予約競争の激化」です。

なぜグルメサイト各社は即予約を推進するのでしょうか。それはグルメサイトの「集客効果基準の変化」によるものです。集客効果基準は飲食店から収益を得るには大切な指標です。当初、グルメサイトの効果指標といえば「ページビュー(PV)数」や「クーポン回収枚数」が主でした。

ただ、PVがあっても来店がなければあまり意味がないという考えが広まり、一方のクーポン枚数を効果指標とする場合も、特典目当てのお客さましか測定できないことや、飲食店側でアナログ集計するしかないというその正確性が大きな課題としてクローズアップされました。そこで、近年は「050ではじまる転送電話コール数の測定 (※)」とともに、大きく数値を伸ばせる可能性があり、さらにグルメサイト側できちんと効果数値を把握できる「ネット予約」に改めて注力することになったのです。

※ 飲食店のページに専用番号を掲載し、飲食店の電話番号へ転送するサービス。コール数の把握や、接続時に「◯◯(メディア名)からの入電です」という音声ガイダンスを流すことで、飲食店に効果を実感していただける効果もあり、各社こぞって導入した。ちなみにこの機能の普及までは電話番号の横に「◯◯(メディア名)を見たというと予約がスムーズです」などと表記してユーザー自身に言ってもらえるように促していた。

こうしてホテルや医療、理美容業界に遅れながらも、ようやく飲食店にも「即予約型のネット予約」が普及してきました。が、実情はいまだ多くの飲食店が「即予約」のために裏側では空席管理を人力で行っている状態です。また、より気軽に予約できることによって、気軽に無断キャンセルを行うユーザーも増え、抜本的な対策が必要になってきています。持論ではありますが、これらの課題に対する根本的な解決には「各グルメサイトと台帳サービスとの連携」が進む以外にないと考えています。

「なんだ結局は自社サービスの宣伝ですか」と言われそうですが(セールス担当ですのでご了承ください)、グルメサイトの歴史の中にいた人間だからこそ、グルメサイト側から空席管理ツールを提供するかたちでは「競合関係にあるサイトととの公式連携が難しい」「飲食店の販促メディアの選択の自由が損なわれる」など、飲食店の現場に労力負担をかける空席管理になってしまうことに、どうしても限界があると感じます。それこそが、私がグルメサイト側から台帳サービスのトレタに転職した理由のひとつなのです。

各グルメサイトとオープンなかたちで台帳連携することで、飲食店はメディア選択の自由が担保され、空席管理労力や望まない予約から解放されます。またユーザーは予約のとれなかった人気店に24時間365日予約ができる利便性を得て、その利便性ゆえにグルメサイトは利用者が増え、集客効果も数値化できるという、皆それぞれがハッピーになる飲食店のネット予約のかたちを実現していきたいと思っています。そのために微力ながら自分の経験が少しでも活かせればと願っているのです。

さて、未来予想の他のキーワードについても詳しく書きたかったのですが、スペース足りなくなってしまったので、またの機会にご紹介したいと思います。(おわり)

この記事は2015年11月2日公開のトレタブログ「飲食店が知っておきたい『グルメサイトの歴史』」の内容を一部改変し転載しています。

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足立賢信
この記事を書いた人

株式会社トレタ セールスグループマネージャー 1999年大学時代に某グルメサイト立ち上げに関わり、以来、15年在籍期間に飲食店営業またはサイト開発の責任者を務める。2014年より現職。

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