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編集部セレクト
2016年1月7日

飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【1】

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トレタの足立です。

私は1999年から2014年まで15年ほど、某グルメサイトの会社で「中の人」として、営業やサイト運営に関わっていました。

1996年にグルメサイトが誕生して以降、さまざまなグルメサイトが現れては、去って行きました。それはグルメサイトの歴史であるとともに外食産業の歴史の一部と言えます。ただ残念なことに、その歴史をまとめた資料が今までありませんでした。何ごとも歴史に学ぶことは未来の道標にもなります。

そこで、グルメサイトの歴史を知る証人の端くれとして、あくまで私見ですが、僭越ながらグルメサイトの歴史をまとめました。改めて大きな流れをみることで、今後のグルメサイトの行方を考えてみたいと思います。

グルメサイトのトレンドは5年周期で変わる

振り返ってみると、グルメサイトの歴史は、だいたい5年周期でトレンドが変わっていることがわかりました。

1)グルメサイト黎明期(1996年~)
2)グルメサイト戦国時代(2000年~)
3)次世代グルメサイトの登場(2005年~)
4)新旧世代交代(2010年~)
5)? (2015年~)

時代を追いながら、ひとつひとつご紹介していきます。

グルメサイト黎明期(1996年~)

グルメサイトの歴史は、1996年に鉄道系広告会社の株式会社NKBが一事業としてはじめた「ぐるなび」から始まります(現在は株式会社ぐるなびに分社化)。当時はインターネット自体の普及がはじまったばかりで、ネット接続は電話回線を使い、接続時間によって従量課金されていた時代でした。

私も某社に入社した当初はフロアにネット接続できるパソコンが数台しかなく、お客さまからの電話で「うちの店のページ見られる?」と聞かれたらすぐ対応できるよう、あらかじめ紙にすべて印刷しておいて、電話口で「ページ立ち上げますね」といってから、実際は紙を探していたりしていました。

当然、当時は自店のホームページを持っている飲食店はかなり珍しく、「ぐるなび」は自店のホームページ代わりとして普及していきました。それゆえ、ぐるなびは現在も飲食店のメッセージ、PRをダイレクトに表現する場になっています。ちなみに当時の掲載料は月額3,000円でした。

また、同時期にクチコミ型グルメサイトの元祖と言われる「askU東京レストランガイド」がスタートしています。こちらはレビュアーと呼ばれるユーザーが飲食店のクチコミを書いて作られていくグルメサイトでした。

ただ、サクラや荒らし、競合店の嫌がらせの書き込みなどで荒れやすいことから広告収入が得にくかったため、多くのユーザーを抱える人気サイトでありながら、ずっと収益化に苦戦することになるのです。さらにポータルサイトの王者Yahoo!上でも、電話帳に近い形式の「Yahoo!グルメ」というグルメサイトができたのもこの時代でした。

そして1999年の「@グルメぴあ」の参入を皮切りに、出版社・地図会社・ポータルサイトなど、あらゆるグルメコンテンツをもつ会社が参入する戦国時代に突入していくのでした。

▼この頃登場した主なグルメサイト
・ぐるなび(1996年~)
・askU.com 東京レストランガイド(1996年~2012年)※終了
・@グルメぴあ(1999~2014)※現「美味案内」
・Yahoo!グルメ(不明〜2011)※現「Yahooロコ」

次回の飲食店が知っておきたい「グルメサイトの歴史」【2】では、グルメサイト戦国時代(2000年~)についてご紹介します。

参考:ぐるなび―「No.1サイト」への道

この記事は2015年11月2日公開のトレタブログ「飲食店が知っておきたい『グルメサイトの歴史』」の内容を一部改変し転載しています。

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足立賢信
この記事を書いた人

株式会社トレタ セールスグループマネージャー 1999年大学時代に某グルメサイト立ち上げに関わり、以来、15年在籍期間に飲食店営業またはサイト開発の責任者を務める。2014年より現職。

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