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編集部セレクト
2017年9月26日

食費データ研究所[報告書02]一番お金が使われている外食ジャンルは?

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「食費」とは、読んで字のごとく食にかける費用のことを指しますが、生活費の中でも個人差が大きいものだと言われています。外食、中食、自炊でかなり変わりますし、地域的、文化的な影響も見逃せません。そんな食費について、FERI(食費データ研究所)が研究、分析します!

主な平均外食費は1年で15万7730円

統計から日本の食費を考えるFERI、今回は外食費について分析します。総務省統計局の家計調査では、下記のように主な外食ジャンルごとに平均支出額が発表されています。

日本そば・うどん
中華そば
他の麺類外食
すし(外食)
和食
中華食
洋食
焼肉
ハンバーガー
他の主食的外食
喫茶代
飲酒代

学校給食や病院給食などを除いた上記外食費の2016年平均合計額は、15万7730円 。1カ月で1万3144円、1日438円です。1日の金額にすると、外食業界に携わるみなさんからは、低い金額のように思われるかもしれません。調査には外食を全くしない方やお子さんも含まれているため、このような結果なのでしょう。この家計調査は、日本全国の約9,000世帯を対象に行われており、学生の単身世帯や、施設などの入居者など収支を正確に計ることが難しい世帯を除いて調査しているそうです。

実質トップ3は和食、飲酒代、すし

それでは、人々がどんなジャンルの外食にお金を使っているのかを見ていきましょう。次のグラフをご覧ください。

トップに来るのは、5万758円で32%を占める「他の主食的外食」です。そう言われても一体なんのことやら……? 

家計調査の分類表を見てみると、「ドーナツセット、お好み焼、ピザパイ、お子様ランチ、食事を目的とした会費及び積立てを含む」と記述されています。まだわかりにくいですね! 要は分類しにくい雑多なものと考えてよいでしょう。というわけで、真に重要なのは2位以降!

実質トップと言える2位は和食で2万2715円。外食費の16%を占めます。いわゆる和食料理店に仕出し料理、牛丼や親子丼など丼物、カレーライスなどが含まれます。ちなみにカレーライスやハヤシライス、ピラフ、ドリアは和食に含まれるそうです。外国がルーツであっても日本で独自に進化した料理は和食として確立しているとみなすそう。これらはもう立派な和食なんですね! 

続いて大きい額は飲酒代の2万5698円。飲酒代およびこれに伴う料理代ということで、おつまみなども含まれます。

すしへの支出から考える回転寿司業界の健闘

お次が1万3033円のすし。外食費の8%となっています。調査「回転寿司に関する消費者実態調査2017」(マルハニチロ)によれば、回転寿司で一回の食事で使う平均額はひとりあたり平均1519円ですので、すしへの支出が回転寿司のみだとした場合は、年間約9回ほど回転寿司を利用していることになります。

幅広い料理を含む和食ジャンルが実質トップであることや、単価が高い飲酒代が次点であることは当然だと思われますが、その次にすしが来るのは少し意外ですね。日本そば・うどんや中華そばなどへの支出額のおよそ3倍となっています。

麺類に比べ単価が高いこともあるでしょうが、この順位を裏付ける大きな要因として、回転寿司業界の健闘が考えられます。

スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司などを始めとした回転寿司業界は、この10年で売上を1.5倍ほどに伸ばしています。また、これらの回転寿司店では近年、カレーやラーメン、うどんなどのサイドメニューにも力を入れており、他の外食ジャンルから客が流入していることも考えられます。

回転寿司業界が突き進む効率化やメニューの多様化は、外食産業全体のシェアに大きく影響を与えているといえそうです。また、現代の消費者がどんなメニューやシステムを外食に望んでいるのかを示唆しているといえるのではないでしょうか? このような食費データから、外食産業の今後の姿を想像することができるかもしれません。

■過去の報告書

[報告書01]金沢・富山のアイス好きの謎に迫る!

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食費データ研究所(FERI)
この記事を書いた人

現代の消費者がどのような食にどれくらい支出しているのか、その傾向や特性を研究、分析し、「食費」という観点から日本の食産業を総合的に研究することを目指し、明日のレストラン編集部内に設立された。Food expense research instituteを略してFERI(フェリ)の愛称で広く親しまれている。

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