飲食店で働く人のための情報マガジン by トレタ

連載
2017年8月10日

岡本まーこ「制服コレクション」02 吉祥寺では餃子祭りが毎日開催!?

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「制服ソムリエ」とは、飲食店の素敵な制服を眺め、調査し、分析する孤高の戦士。制服を愛し、制服から溢れ出るその店のフィロソフィーを愛する者だけに与えられる称号である。

店のコンセプトを体現し、料理のおいしさを引き立てる大切な要素である制服。制服を制する者は飲食業を制すと言っても過言ではありません。

制服ソムリエの第一人者である岡本まーこが、飲食店の制服の魅力を余すところなくご紹介します。

粋で鯔背(いなせ)な出で立ちにテンション↑↑

みなさま、ごきげんよう。

三度の飯より四度の飯、それよりもっと制服が大好きな、制服ソムリエの岡本まーこです。今日も心浮き立ち食欲が進む制服を目指していざ行かん!

やってきたのは吉祥寺。ヨドバシカメラのビルの裏手で目に飛び込んできたのは大きな「餃子」という文字。ふむふむ、肉汁餃子製作所ダンダダン酒場か。イイね。だって今は夏。餃子とビールがひときわおいしい季節なのだから。

威勢のいい「いらっしゃいませ!」に迎えられ入店。

初めてその店の制服を目にする瞬間はいつもドキドキワクワクするけれど、ねじり鉢巻、白いシャツ、濃紺の前掛けという粋な出で立ちにテンションは急上昇!

細いねじり鉢巻はピシッとかっこよく、濃紺の帆前掛けには輝かしい「餃」のエンブレム。

帆前掛けは酒屋さんやお米屋さんなど商店で使われてきた伝統的な仕事着。屋号が染め抜かれるようになったのは明治時代からとか。

腰紐の結び目も美しいです。これは袴などで使われる十字結びね。スタッフはみんなこの結び方ができるの?

「はい。入店すると教えられて練習します。ウエストではなく腰で締めるのが粋です!」

丹田を引き締めることで気合が入るのかも。これがダンダダン酒場の威勢の良さの秘密か!?

そして清潔感のある白いシャツ、これが最大の特徴だ。このシャツは江戸時代からの鳶や火消しなどの職人が愛用していた「鯉口シャツ」で、現代ではお祭りの定番衣装。これを飲食店の制服にするとは考えたわね。どこからともなく盆踊りのビートが聞こえてきそう。よっしゃ今日は祭りだ、飲むぞー!!

口の中で餃子の打ち上げ花火がスパーク!

てなわけで、焼き立ての餃子とビールが運ばれて参りました。

パリッとした鯉口シャツの白さを背景に、こんがり焼けた餃子が映える! この時ばかりは制服より餃子に目が行ってしまうのも致し方ありません。

カリッ……じゅわッ……もぐもぐ……
ゴッキュゴッキュゴッキュ!!

なにこれ肉汁飛び出すぎ! 何も付けずに餃子にかぶりつき嚥下すると同時にビールを流し込む。肉汁が弾け出た直後にビールがスパークして、口の中で連続して打ち上げ花火が上がっています! これぞエンドレス餃子スターマイン!

ホッピーのナカのおかわりは卓上で。ストップと声をかけるまで注いでくれるサービスがうれしいじゃありませんか。表面張力ギリギリまでお願いします。だって今日はお祭りだから!

「毎日がお祭り」を表現する制服

餃子を食べながらキビキビ働くスタッフを見ると、鯉口シャツの背中にも「餃」のエンブレムを発見。プリントではなく刺繍ってのがかっこいい! またこれが片方の肩甲骨あたりって位置にあるのもニクイですな。この刺繍、店長はゴールドになるとか。

全身ショットはこれ! 清潔な鯉口シャツと濃紺の帆前掛けから「肉汁餃子製作所」を名乗るプロ意識が溢れているよう。

毎日がお祭りのような活気に溢れる場所、それが店舗のコンセプトだそう。外を歩けば道行く人に「今日お祭りあるんだね」と言われるこの制服は、まさにそのコンセプトを余すところなく表現しているのです。

粋で鯔背(いなせ)なスタッフさんたち、お祭りを盛り上げてくれてありがとう!

今回も素敵な制服に出会えました。制服よ、今夜もありがとう!
次回はあなたの店を訪れるかもしれません。


肉汁餃子製作所ダンダダン酒場 吉祥寺店

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岡本まーこ
この記事を書いた人

制服ソムリエ 埼玉育ち。都心と八丈島を行ったり来たりして生活しているフリーライター。制服を着るのは嫌いだが、見るのは大好き。同じ物を着ることで生まれる一体感と、同じ物を着ていても現れてしまう個性の両方に魅力を感じる。

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